2011年05月17日

(BCPについて)今回の震災での気付き①

静岡の中小企業診断士・企業研修講師の、平野高史です。

昨日、「静岡県BCP普及研究会」総会に、
出席しました。
この会は、静岡県が事務局となり、
BCPに取り組む企業・専門家が、情報交換・スキルアップを目指す集いです。


今回は、2つの講演が行われました。
その1つは、研究会会長でBCPの第一人者であります、
池田 浩敬氏(富士常葉大学教授・社会環境学部長)の講演でした。

講演では、東北での震災への支援(主に静岡県が行った)の実態と、
今回の震災を踏まえた、BCPの「考え方」について、
お話がありました。


自分自身、震災後はBCPのあり方について“迷い”が生じていたのですが、
池田先生のお話は、非常に参考になりました。

その「考え方」について、簡単に記載します。

①「万全」という言葉は使わない
⇒「これで万全だ」と言ったとたんに思考は止まる(田老町の10m堤防・原発)
⇒「継続したカイゼン」が必要、普段の仕事と同じですね
②「被害想定」の考え方
⇒「千年に1度」の災害に対して「無被害」を設定するのは、過剰投資である
⇒「生命維持」を目指すべき
③対策効果は「有り」「無し」ではない
10m堤防も、減災効果は確かにあったはず。
対策を行えば、やったなりの効果があり、
「どうせ被害は防げない」と、対策を行わないのは、
間違っている。


今回の震災を契機とし、
BCPに取り組み始める必要があると思います。



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