2011年01月07日

「マーケティング」と「心理学」

静岡の中小企業診断士・企業研修講師の、平野高史です。

今、様々な分野で「脳科学」「心理学」の考えを応用することがブームですね。
「マーケティング」の分野でも、「マーケティング心理学」というキーワードがはやっています。

「どんな心理の動きの結果、購買活動に至ったのか(至らなかったのか)」について考え抜いて、
その動きにアプローチしていこうという考えです。

何も新しいことではなく、能力のある“商人”であれば自然にやっていることではありますが、
そうではない普通な人でも、意識して考え方を変えれば“本物の商人”になれるのです。

そこで、私も自分の購買活動を心理的に“分析”することを、習慣化しています。
そんなケースの1つを。


某金融機関さんへ、定期預金をお願いしに行ったときのことです。

相変わらずの“低金利”、ハッキリ言って「わざわざ定期にする意味があるの・・・」との気持ちの私が、なぜその気になったのか?

その金融機関では定期預金をした顧客に“ノベルティ”を用意しており、
私の母が「これ欲しい!」と、私に定期預金を強要したからでありました(笑)。

「なんだかんだいって、“おまけは”効果あるんだな~」と思いつつ窓口へ。
そこでのやり取りです。


「定期預金をお願いします。」
「はい、では・・・(説明)。」
「じゃあ、それでお願いします。あっ、そうそう。このノベルティはありますよね?」
「いえ~、そちらは品切れでして。他の商品はあります。」
「えっ、そうなんだ・・・どうしようかな~。」
「やめますか?そういうお客様もいますし・・・。」
「・・・ん~、そうだな~。これを貰うために定期にしようとしたので・・・やめます」
「はい、もし他の商品でよろしければXX日までキャンペーン中ですから。」


というやり取りで、当然「契約する」つもりで足を運んだのにもかかわらず、
「取り消し」て帰りました。

帰り際、
「わざわざ行ったのに、骨折り損だったわ」
「なぜ、欠品しているの?特注品でもないだろうし、補充しないのかな?(キャンペーン期間をまだあるようだし)」
「『やめますか?』て言われれば、そうするよな~。どうでもいいのかな?」
「それとも、希望の品を用意していないんで、悪いと思って気を使ってくれたのかな?(顧客の気持ちを察した)」
「なんか上手いこと言ってくれれば、契約したのにな~。」
なんてことを考えました。

やっぱり、「やめますか?」が効きましたね。
それは、顧客を思っての言葉かもしれませんが。


成績の良い販売員は、細かい言葉使いにも、
気をつけていますね。
×「他のサイズをお持ちしましょか?」(消極的な印象)⇒「いえ、結構です」
○「他のサイズを用意しますので、少々お待ち下さい。」(積極的な印象)⇒「「じゃ、お願いします」

商売は“心理学”ですね☆


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